「コミュニティフリッジ」の名称利用について

コミュニティフリッジの名称の利用について、お問い合わせやご心配の声をいただいております。コミュニティフリッジや公共冷蔵庫という名称は活動形態を表す用語であり、生活の苦しむ方の支援を行われる組織において非営利で広く使われるべきだと私たちは考えております。

活動をはじめた当初、特に全国報道などで紹介させていただい後に、様々なお問合せをいただきました。その中には営利目的にこの取り組みを行うことを感じるものや、また実質上、北長瀬コミュニティフリッジとは、まったく別の支援方法で運営されるものに対する問い合わせなどが当方に来ることもありました。

そのような中で、営利目的に利用されるような問題が発生しないため、活動を守るために商標登録を取得しました。これは営利目的や悪意を持って運営されるもの(いわゆる貧困ビジネスなど)が同じ名称で取り組まれることにより北長瀬コミュニティフリッジをご利用されている方々が誤解による被害を受けないようにするためです。つまり、この名称を独占するためにではなく、この名称が悪用をされないための防御として取得したものです。

ですので、非営利で生活困窮者の方のご支援等で取り組みをされる際に、本名称が使われることに対して、当方として効力を及ぼそうとは考えておりません。自由に利用されるべきだと思います。私たちとしては、あくまで利用者を守るために行っている行為とご理解をいただければ幸いです。

私たちが一番に考えるのは、北長瀬コミュニティフリッジをご利用されている方々と支援をくださっているフードプレゼンターの方々のことです。助け合いが続き、また、当方を利用されている方や知っておられる方が名称が同じということで同じように支援が得られると考えて困られたりすることや、フードプレゼンターの方が困られることがないことだけを願っております。

例えば、北長瀬コミュニティフリッジの特徴の一つに、利用者の匿名性を守ること、無人の場所で人に合わずに利用できることがあります。これを守ることは、私たちがこの取り組みを始めた理由の一つでもある大切にしていることの一つです。現在、この運営方法により匿名性を守られることに安心して利用されている方が、同じ名称の別の場所で同じだと思って利用することで傷つくようなことがないようにしたい、そうしたことも私たちは心配しております。

様々な支援の取組が生まれていくこと、それにより一人での多くの生活にお困りの方に支援がつながり、助け合いの社会が実現されることを、私たちは心から願っております。

ご理解と引き続きのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。